2016-09-25

 特定の対象はもはや問題ではなく、それ自体を自己目的化させなければならない。

 ダイエットが目的ではなく、自分を律すること自体が目的となる。頂上に達することが目的ではなく、苦しみと向き合いながら足を動かすこと自体が目的となる。

 そのような自己言及モードに入るにはどうすればいいのか。

 自分のフェティシズムを知ること。フェティッシュを忠実に辿ること。時間を忘れる体験を重視すること。「何時だかわからない」状態に身を置くこと。対象の中に入り、対象と呼吸をすること。

 全く理解できない振る舞いにのめり込むこと。

 そして常に賭けること。「練習」や「助走」をしないこと。

 

 

2016-09-24

 日々浮遊感。

 いったい落ち着くにはどうしたらいい? 何かに縋りたいでも何に?

 誠実さとユーモアが必要なのに、焦燥感と破壊欲が渦巻いている。これではいけない。全ての先入観を取り払い、自己に戻らなければならない。言葉は、世界を壊すためにある。

 生命は理不尽だ。でもやるしかない。

 苦しまないと愛はない。リアルなど存在しない。忘我にしか享楽はない。

2016-09-23

 朝 9:30, 渋谷。性病検査の結果を聞きに行く。なんらかの性病だった場合はそれなりに厄介なことになるだろう。どうしてあのとき検査を受けたりしたのか、今考えてみても判然としない。だいたい、記憶・論理・人生を形作る規範のようなもの、そういうものは今のおれの部屋のように、異臭を放つゴミに埋もれ、混乱している。混乱ゆえに性病検査などを受けたりしたのか。あるいは少しでも自分の未来を確定させたいという小心者にありがちの怯えからくる非合理的な行動だったか。怯えと薄弱な知性によって人生の一部は台無しになる。すべきことは欲望と行動の距離をできるだけ近づけること。お前はまだ死んでいない。死んでいない限りは生きるのだ。